Do not eat 話し

「食えない」話し。

精悍

猫をときに動物病院へ連れて行く。

先生が必ず言う、「おっ、ノアちゃん精悍だねぇ」。

数年は家の中だけにいたが何時からか内外自由な日々、ドアマンが必要だが。

ときにケンカをし、悲惨な姿で戻ってくる。一日、二日は家で寝込んでいる。学習しろ、と言っても分からないらしい。優しい言葉はかけてもらえず「相手がひどい怪我だったらどうするの。あなたはいいよ、もしもの時は病院へ行けるから」と叱咤。せめてと思い、ノアの爪はいつも短い。

病院へ行くタイミングはケンカの傷が治りかけた頃。ワクチン接種や元々悪い右目の様子見のとき。傷跡を見ての先生のセリフが精悍。言われて当然、片耳が切れているときもある。

外に出す飼い主がよくない。が、一度覚えた蜜の味は忘れられないらしく「出すんだニャー」と聞くとドアマンに。「ケンカしたらシマシマノラちゃんと交代だよ」と言いながら窓を開ける勝手な飼い主。

昨日は左がスジメで涙目、アカンベーをすると下瞼はぷっくりしていた。直ちに病院へ行った。

「結膜炎です」と先生。「ケツまくってケンカするからだわ」とわたし。

先生、無言。

ケンカが多い割に頼んであった血液検査の結果は良好だったが、二度目のワクチン接種は結膜炎が完治してからとなった。

数日は篭の猫だ。

 

ドアマンで思い出した話し。

この辺りでは大手の会社のかいちょサン。この辺りでは有名なホテルで風呂に入る。

軽自動車でホテルに乗り付けキーをつけたままフロントへダッシュ。ドアマンは慌てて「お客さまー」と後を追う。フロントマンに「〇〇様、いらいっしゃいませ」と言われニンマリのかいちょサン。

齢、80過ぎ。

かいちょサンのあれこれ話しを聞くと、死ぬまで元気だった父と似ているなぁ、違いは父は金持ちじゃないところか。