お迎え
ここ数日、発熱でダウン。
節々が痛く、年寄りの歩みで三日ほど過ごした。
四日目にして復活の兆し、「お迎え」は正夢とならなかった。
熱が上がり始めた夜から二晩続けて夢をみた。ここ数年で見送った父・母・姉・兄、勢揃いの夢。みんなにこにこ、わたしと姉の話しを聞いていた。何か喋っているのだが聞き取れなかった。耳の穴をかっぽじって、ぐらいの勢いで聞こうとしたのだが。耳が遠くなったか?夢でまで。
三日目の晩、テレビを見られるまで復活。
クローズアップ現代で「お迎え」を放送していた。
親しいひとが夢に現れ穏やかに最後を迎えられる、らしい。
タイムリー!と思わず握りこぶし。
早々と床に就いたが翌朝パッチリ目覚めた。簡単には終末とはならないか。
各々の世界は脳の記憶と経験で作られると番組のなかで学者が言っていた。
記憶は曖昧、経験は少ないわたしの世界ってちぃさー。